progress of construction工事の状況について
現在、道路公社で施行している主な工事(比較的大規模なもの)の概要や施行状況を紹介します。
目的・特徴 | 本工事は、南海トラフ地震など大規模地震により橋梁が損傷を受けた場合において、速やかに安全な通行を回復させ、継続的な使用を可能とする性能にするための、耐震工事です。
特徴:レールにより上下左右に移動が可能な足場を使用しています。 |
工事場所 | 一ツ葉道路南線 宮崎県宮崎市高洲町~大字田吉 |
工期 | 令和5年1月16日~令和7年7月31日 |
概要 | ●支承取替工 12箇所
橋の上部を支える支承を、鋼製からゴム製に取り替え、地震による水平力を分散及び低減するようにします。 ●ダンパー設置工 3箇所 地震時の大きな衝撃力を柔らかく受け止める装置(ダンパー)を新たに設置します。 ●落橋防止構造設置 2箇所 橋の内部に設置してある鋼製のケーブルを、エネルギー吸収型の装置に取り替えます。 ●変位制限構造設置 2箇所 橋の上部構造が地震時の揺れで横ずれしないよう、鋼製のブラケットを設置します。 (ブラケット:壁や梁、柱などに1端を固定した部材のこと) |
各橋脚部において、既設の支承を撤去する準備として、支承隠しコンクリート(図①)の撤去を行っています。
ワイヤーソーを用いて橋座面と同じレベルに6分割に切断し(図②)、引き抜く形で撤去します。
橋脚部において、既設の鋼製支承の撤去作業を行っています。
橋脚部において、免震ゴム支承の設置作業を行っています。
橋脚部3基(全10基中)において、免震ゴム支承の設置が完了しました。残りの橋脚部もこのサイクルで作業を実施していきます。
また、固定橋脚部においては、制震ダンパー設置用のブラケット取付部の削孔を行っています。
固定橋脚部に設置する免震ゴム支承と制震ダンパーの制作工場において、完成品の検査を実施しました。